オペラ『カルメン』
今日はなんとなくオペラ『カルメン』について語りたいと思う。
まずはこの曲から。
カルメン幻想曲 サラサーテ編曲
ビゼー作曲のオペラ『カルメン』中の曲からピックアップして
ヴァイオリンの超絶技巧を駆使したサラサーテのアレンジ曲である。
スペインの闘牛士をテーマとするこのオペラは、原作はフランスの作家メリメで、作曲のビゼーもフランスである。ということから、オペラはイタリア語のものが多い中、これは4幕、上演時間 約2時間40分のフランス語のオペラである。
ビゼーは不幸な作曲家である。今では『カルメン』はあらゆるオペラの中でもトップを争う人気作品であるが、初演時に動画内の中で解説されているとおり、ラストで「ヒロインのカルメンが殺される」という当時としては衝撃的なあらすじだったので酷評され、ビゼーは失意の中、初演後の3ヶ月後、36歳という若さで死亡した。
このオペラ『カルメン』、わたしは大学生の時、全曲盤CD(3枚組)を9,000円?で買った。
それが今では、このようにYouTubeで無料で聞けるなんて時代は変わったものだとつくづく思う。
まさしく、ボブ・ディランの 時代は変る(The Times They Are a-Changin’)だ。
クラシックに限らず、中学生1年から洋楽を中心にレコード・CDに多額のお金を使ってきたのに…。
ツィゴイネルワイゼン サラサーテ作曲
カルメンとは全く関係ないけど、サラサーテといえば次の「ツィゴイネルワイゼン」が有名である。
しかし、この8歳の少女の演奏は神がっている。まさしく天才だ。
この曲、今まであんまり好きでなかった。というのも、曲の出だしがグリーグのピアノ協奏曲と同じように人口に膾炙する通俗的なメロディーだと思っていたからだけれども、この演奏を聴いてから考えが変わった。それほど凄い演奏だ。
だいぶ、オペラ『カルメン』から話がずれてしまったが、こういう機会がなければ「ツィゴイネルワイゼン」を紹介することもないし、また歴史的名演だと思われるので掲載した。
※コンクールでの演奏なのに、聴衆のみならず審査員まで「アンコール」と言いそうだ。
さて、サラサーテ編曲の「カルメン幻想曲」には、
あの超有名曲が欠けているので、以下、オペラ『カルメン』の主な曲をあげておく。
オペラ『カルメン』の主な曲
第1幕への前奏曲 (★超有名曲)
カルメンの中で一番有名な曲はこれではないか。曲名は知らなくても、誰でも一度は耳にしたことのある曲であるはずだ。
ハバネラ ~第1幕~ (★有名曲)
次に有名なのはこの曲だろう。いろいろなジャンルに編曲されている。
セギディーリャ ~第1幕~
ジプシーの歌 ~第2幕~
闘牛士の歌 ~第2幕~ (★ちょっと有名曲)
(※第1幕への前奏曲の一部を使用)
第3幕への間奏曲
第4幕への間奏曲「アラゴネーズ」
行進曲と合唱 ~第4幕~
(※第1幕への前奏曲に歌詞をつけたもの)
カルメン ’77 (★日本で有名曲)
こちらはビゼー作曲ではないでっす!
ああ、もちろん都倉俊一にきまってまっす!
ちなみに文化庁長官でっす(2025年現在)!
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